看板設置の可否って!?

関西飲食店オーナー必見!看板設置のリアル事例5選
—許可の流れ・費用目安・失敗例/チェックリスト&ペナルティまで
関西圏(大阪・兵庫ほか)で看板を出すときは、屋外広告物許可に加えて道路占用・建築基準法(工作物確認)・景観協議など、複数の手続きが絡みます。繁華街や景観区域では特に厳格です。ここでは飲食店で頻出する5事例を、許可の流れ/費用目安/失敗例とともに整理し、最後に実務チェックリストと違反時ペナルティもまとめます。
目次
事例①:袖(突出)看板を新設したい
状況
繁華街や商店街の雑居ビル2Fの居酒屋。道路側に袖看板(電飾・W450×H2,000mm)を突き出し設置したい。
必要な手続
- 屋外広告物許可:袖看板は通常許可が必要
- 道路占用許可:道路上空にはみ出すため必須
- 景観配慮:道頓堀は景観形成地区、色彩・照明・意匠の事前協議が必要
- 工作物確認:高さ4m超なら建築基準法の確認申請
許可の流れ
- 区域確認→事前協議
- 図面準備→屋外広告物許可申請(約3週間)
- 道路占用許可を並行申請
- 許可後施工→完了届提出
費用目安
- 行政手数料:数千円~数万円
- 行政書士代行:道路占用44,000円+広告物許可55,000円(参考)
失敗例
- 景観協議なしでデザイン決定→差し戻し
- 出幅・高さが基準外→設計やり直し
- 完了届未提出→更新時トラブル
事例②:地下街でA型スタンド看板を常設したい
状況
地下街のカフェ。通路にA型看板を置きたい。
必要な手続
- 道路占用許可:地下通路は道路扱い
- 屋外広告物許可:サイズ・期間によっては不要な場合あり
流れ
- 管理者と事前確認
- 占用許可申請(約2週間)
- 転倒防止措置
費用目安
- 行政手数料:数千円~
- 代行報酬:道路占用44,000円(参考)
失敗例
- 通路幅を塞ぐ配置→不許可
- 表示期間未記載→簡易広告要件外
事例③:旧居留地の壁面プレート看板を更新
状況
洋食店。既存看板をサイズアップ。
必要な手続
- 屋外広告物許可
- 景観協議:素材・色彩に制限
- 変更許可:サイズ変更時必須
流れ
- 区域確認→事前協議
- 図面添付→変更許可申請(約3週間)
- 設置後点検・更新
費用目安
- 行政手数料:数千円~数万円
- 代行報酬:変更申請40,000円~
失敗例
- 素材不適合→景観審査NG
- 承諾書不備→差し戻し
事例④:ロードサイドの自立看板(ポール型)
状況
駐車場付きラーメン店。高さ5mの自立看板。
必要な手続
- 屋外広告物許可
- 工作物確認(高さ4m超)
- 防火地域では不燃材必須
流れ
- 用途地域確認→構造設計
- 工作物確認→広告物許可
- 完了検査→定期点検
費用目安
- 行政手数料+構造計算費
- 代行報酬:広告物許可60,000円~
失敗例
- あと施工アンカー不可→設計やり直し
- 基礎寸法不足→強風時危険
事例⑤:ガラス内貼り+ファサードサイン
状況
クラフトビールバー。ガラス内貼り+入口上部箱文字。
必要な手続
- ガラス内貼り:屋外広告物に該当せず
- ファサード:屋外広告物許可対象
※「ファサード(Facade)」とは、建物の正面部分や外観を指す建築用語です。
入口上部の看板(箱文字・パネル)やガラス面のロゴや装飾庇(ひさし)や照明器具外壁の素材やカラーリング - 景観届出:重点区域では必須
※関西圏では、**景観重点地区(道頓堀・旧居留地・京都祇園など)**でファサードの色彩・素材に厳しい基準があります。
例えば:京都祇園 → 和風意匠必須、派手なネオンNG、神戸旧居留地 → 落ち着いた色調、金属や木材推奨
流れ
- 区域確認→事前協議
- ファサード許可申請(約2~3週間)
- 施工→完了届
費用目安
- 行政手数料:規模に応じて
- 代行報酬:継続許可30,000円~
失敗例
- 届出不要と誤解→無届で指導
許可申請チェックリスト(保存版)
- 用途地域・景観区域確認
- 禁止地域・物件確認
- 道路占用要否
- 高さ4m超/防火地域確認
- 図面(位置図・意匠図・構造図)
- 承諾書・資格証写し
- 許可申請→施工→完了届
- 更新申請+点検報告書
違反時ペナルティ
- 無許可設置:撤去命令・罰則(最大懲役1年または罰金100万円)
- 道路不法占用:過料・原状回復命令
- 更新失念:無許可状態→撤去対象
- 安全管理不備:落下事故→賠償責任
うまく進めるコツ
- 「景観→道路→建築」の順で確認
- 出幅・高さを実測
- 更新カレンダーで期限管理
- 専門家活用で時短&リスク低減
なぜ管理会社・大家への確認が必要?
1. 賃貸借契約の制約
- 多くのテナント契約には「看板設置は事前承諾が必要」と明記。
- 無断設置は契約違反 → 撤去命令・違約金のリスク。
2. 建物の外観・構造への影響
- 壁面やファサードに穴を開ける、重量物を取り付ける場合、安全性に関わるためオーナー許可必須。
3. 共用部の管理権限
- ビル外壁や通路は共用部扱い。管理会社が占用許可やデザイン基準を定めているケースが多い。
承諾を得る際のポイント
- 図面・イメージを提示
設置位置、サイズ、固定方法、デザインを明確にした資料を提出。 - 安全性の説明
取付方法、重量、落下防止策を記載。 - 撤去時の原状回復条件を確認
退去時に壁面補修が必要か、費用負担は誰か。
よくある失敗例
- 「小さい看板だから大丈夫」と思い込み無断設置 → 管理会社から撤去命令
- デザインがビルの統一ルールに合わず差し戻し → 再制作コスト発生
- 道路占用許可は取ったが、大家承諾なし → 設置不可で申請費用がムダ
参考リンク
- 大阪市|屋外広告物許可・道路占用
大阪市:屋外広告物の許可について(屋外広告物のしおり、屋外広告物条例等) (…>道路の手続き>屋外広告物、道路
大阪市:屋外広告物、道路占用(突出看板)の申請等に必要な書類・書き方等 - 大阪府・兵庫県|屋外広告物条例
兵庫県/兵庫県屋外広告物条例 – 兵庫県ホームページ
気になる項目があれば、さらに詳しくアドバイスできますよ!
たとえば「どこに聞けばいいの?」とか「何から始めればいいの?」といった具体的な悩みがあれば、そこに合わせて対策を一緒に考えます!
当社HPもしくはぶけなび関西、どちらからでもお問い合わせください。
【ぶけなび関西】
https://bukenavi.jp/kansai
【飲食買取りJP】
https://kaitoritaiyo.jp/
【ぶけなびplus】
https://bukenavi.jp/bukenaviplus/
【コストカットマン】
株式会社コストカットマン
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