経費削減って大変!?(ガス代)

飲食店のガス代削減には、設備の見直し・契約の工夫・日々の運用改善が鍵です。以下に詳しく解説します 。

** 厨房機器の見直し

1.省エネ型機器への更新
・最新のガスコンロやオーブンは熱効率が高く、ガス使用量を大幅に削減できます

**厨房機器の耐用年数(法定)

機器の種類耐用年数(目安)
ガスレンジ・シンクなど8年
電気冷蔵庫・冷蔵ショーケース6年
氷冷蔵庫・冷蔵ストッカー(電気式除く)4年
陳列棚・冷凍機付きケース6年
陶磁器・ガラス製の厨房用品2年

*見直しのタイミングと注意点

1.耐用年数=故障時期ではない
→ 耐用年数は税務上の「減価償却期間」であり、実際の使用可能期間とは異なります


2.買い替えの目安
・耐用年数を過ぎた頃(6〜8年)
・故障や修理頻度が増えたとき
・事業拡大やメニュー変更などで設備が合わなくなったとき

3.節税効果も考慮
・耐用年数を過ぎると帳簿上の資産価値はゼロになるため、買い替えによって新たな減価償却が可能になります

*おすすめの対応 ※これが一番の節約につながる!!

1.中古買取業者に相談して、売却価値があるうちに処分
機器サイズの最適化:店舗の規模に合った機器を選ぶことで、無駄なガス消費を防げます
定期メンテナンス:不完全燃焼や故障はガスの無駄遣いに。炎の色が青くない場合は点検を

2.定期的なメンテナンスで寿命を延ばす

*定期メンテナンスの内容

1. 冷蔵庫・冷凍庫
月1回:フィルター・コンデンサーの清掃(ホコリ除去)
3〜6ヶ月ごと:ドアパッキンの劣化チェックと交換
必要に応じて:霜取り機能の活用と庫内温度の確認

2. ガスコンロ・フライヤー
週1回〜月1回:バーナーの清掃(油カス・カーボン除去)
毎日:使用後の表面清掃と油の交換(フライヤー)

3. スチームコンベクションオーブン
毎日:自動洗浄機能の使用
月1回:給水フィルターの交換、ドアパッキンの確認

4. 換気扇・排気ダクト
月1回〜3ヶ月ごと:油汚れの除去、フィルター清掃
年1回:専門業者による内部点検・清掃

**メンテナンスの頻度(目安)とポイント

機器日常清掃定期点検プロによる点検
冷蔵庫・冷凍庫毎日月1回年1〜2回
ガスコンロ毎日月1回年1回
フライヤー毎日週1回年1回
オーブン毎日月1回年1回
換気設備毎日月1回年1回

温度管理機器は特に注意:冷蔵庫やオーブンは温度誤差が食品の品質に直結します。
消耗品の交換を忘れずに:ゴムパッキン、フィルター、油などは定期的に交換。
清掃後の乾燥も重要:水気が残ると腐食や電気トラブルの原因になります。
記録を残す:点検日・内容を記録しておくと、トラブル時の対応がスムーズです。

3.耐用年数が近づいたら、修理費と買い替え費用を比較

*比較のポイント

比較の具体例(ガスコンロ)

項目修理買い替え
初期費用約3万円約15万円
使用可能期間約1〜2年約8〜10年
ランニングコスト現状維持約10〜20%削減
メンテナンス頻度高め低め(新品)
補助金対象×○(省エネ機器)
  1. 修理費の確認
    ・修理費が機器の残存価値の30%以上なら、買い替えを検討
    ・修理後の使用可能期間が短い(1〜2年)場合は、再修理の可能性も高く、非効率
  2. 買い替え費用の確認
    ・新品購入費用に加え、設置費・廃棄費・初期調整費も含めて総額を算出
    ・最新機器は省エネ性能が高く、ランニングコストの削減も期待できる

→ このように、長期的な視点でのコストと効率を比較することが重要です

判断のためのチェックリスト

・機器の使用年数が耐用年数を超えている
・修理費が購入費の30%以上
・修理後の使用期間が短い
・新機器で省エネ効果が見込める
・補助金や減価償却の税制メリットがある

**調理方法の工夫
蓋を活用する:煮込み料理などは蓋をすることで熱効率が向上
予熱の効率化:予熱時間を短縮し、複数の料理を同時に調理する工夫を
まとめ調理:一度に多めに作り、再加熱で対応することでガス使用量を抑える

**ガス使用量の「見える化」
・毎月のガス使用量と料金をグラフ化し、スタッフ全員が意識できるように掲示
・削減目標を設定し、達成度を共有することでモチベーションアップ

**スタッフへの意識付け
・「お湯の出しっぱなしをやめる」「空焚きを避ける」など、日常の小さな習慣が大きな節約に
・定期的なミーティングで節約意識を共有

**契約内容の見直し
都市ガス vs プロパンガス:都市ガスの方が一般的に安価。ただし地域によってはプロパンが有利な場合も
料金プランの比較:使用量に応じた割引プランや、他社との相見積もりでコスト削減
補助金制度の活用:2025年にはガス代補助金制度が再開されており、対象店舗は申請を検討

1. 契約内容の確認ポイント

基本料金と従量料金
基本料金:メーター管理・保守・点検などの固定費
従量料金:使用量に応じた変動費(1㎥あたりの単価)
設備料金(2025年法改正で明示義務化)
 ・給湯器・配管などの設置費用
 ・ガスと無関係な設備(Wi-Fi、エアコン等)は含めてはいけない

契約書・請求書のチェック 
・現在の契約内容を確認し、料金構成が明確かどうかをチェック
・不明点があればガス会社に問い合わせる

2. ガス会社の見直し・乗り換え

プロパンガスの場合(自由料金制)
・地域の平均価格と比較し、割高なら交渉または乗り換えを検討
乗り換えメリット
 ・従量単価が下がるだけで年間数万円の節約
 ・ガス機器の無償貸与(新しい設備が使える)

都市ガスの場合(規制料金制) 
・プランの見直しや、使用量に応じた契約変更が可能
・電力・ガスのセット契約で割引がある場合も

3. 物件が賃貸の場合の注意点
・ガス会社の変更には物件所有者の許可が必要
・事前に大家や管理会社と相談し、契約変更の可否を確認

4. 法改正(2024〜2025年)への対応

主な改正点(LPガス法)
料金の三部構成表示義務(2025年4月施行)
囲い込み契約の禁止
入居前の料金情報開示義務
→ これにより、契約の透明性が向上し、適正な料金での契約が可能になります。

見直しのステップ

・現在の契約内容を確認(請求書・契約書)
・地域の料金相場を調べる
・ガス会社に交渉 or 他社に見積もり依頼
・必要なら契約変更(所有者の許可が必要)
・法改正に対応した契約形態か確認

気になる項目があれば、さらに詳しくアドバイスできますよ!
たとえば「どこに聞けばいいの?」とか「何から始めればいいの?」といった具体的な悩みがあれば、そこに合わせて対策を一緒に考えます!
当社HPもしくはぶけなび関西、どちらからでもお問い合わせください。

【ぶけなび関西】
 https://bukenavi.jp/kansai
【飲食買取りJP】
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【ぶけなびplus】
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【コストカットマン】
 株式会社コストカットマン

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